比叡の杜 農園ブログ
きくらげ(木耳)の栽培は、家庭でも比較的挑戦しやすいキノコの一つです。主に「菌床栽培(きんしょうさいばい)」と「原木栽培(げんぼくさいばい)」の2つの方法があります

1. 栽培方法の種類
菌床栽培(主流・手軽)
おがくずや米ぬかを固めた「菌床ブロック」を使用します。
- メリット: 省スペースで、1年中室内でも栽培が可能。収穫までの期間が短い。
- 収穫時期: 開始から約2〜3週間で最初の収穫ができる。
原木栽培(本格的・天然に近い)
広葉樹(ナラ、クヌギなど)の丸太に菌を植え付けます。
- メリット: 風味が強く、肉厚なきくらげが育つ。一度植えると数年収穫できる。
- 収穫時期: 菌を植えてから半年〜1年後。
2. 菌床栽培の具体的な手順
① 準備
ホームセンターやネットショップで「きくらげ栽培キット(菌床)」を購入するのが最も確実です。
② 芽出し(カット)
菌床を覆っているビニール袋の上部に、カッターで数センチの切り込みを数箇所入れます。ここからキノコが生えてきます。
注意: 袋を全部脱がさず、保湿のために袋に入れたまま管理するのがコツです。
③ 置き場所
- 温度: 20°C〜30°C(高温多湿を好みます)。
- 光: 直射日光は避け、薄暗い場所(室内のカーテン越しなど)に置きます。
- 風: エアコンの風が直接当たる場所は避けてください。
④ 水やり(重要)
1日2〜3回、霧吹きで切り込み部分と周囲をしっかり湿らせます。乾燥は大敵ですが、水浸しにして腐らせないよう注意が必要です。
3. 収穫のタイミング
傘の大きさが5cm〜8cm程度になったら収穫時です。
- 根元を指でつまみ、ひねるようにして菌床から剥がし取ります。
- 収穫が遅れると胞子が飛んで菌床が弱ったり、食感が悪くなったりするため、早めの収穫を心がけましょう。
4. 栽培のコツと注意点
| 項目 | 対策 |
|---|---|
| 温度管理 | 15°C以下になると成長が止まります。寒い時期は暖かい室内で管理してください。 |
| 湿度 | 湿度が足りないと縁が枯れてきます。乾燥する時期はビニール袋をふんわり被せて湿度を保ちます。 |
| 農薬不使用 | 家庭や小規模栽培では、基本的に農薬を使わず水だけで育てられます。清潔な手や道具を使いましょう。 |
5. 収穫後の楽しみ方
収穫したての「生きくらげ」は、乾燥品にはないプリプリとした独特の食感が楽しめます。
- 下処理: 沸騰したお湯で30秒〜1分ほど湯通ししてから料理に使います。
- 保存: すぐに食べない場合は、天日干しにして「乾燥きくらげ」にすると長期保存が可能です。
きくらげは病害虫にも比較的強く、成長が早いため、日々の変化を楽しみながら育てることができます。