比叡の杜 農園ブログ
しいたけの栽培方法は、主に「原木栽培」と「菌床栽培」の2種類があります。それぞれの工程を分かりやすく解説します。

1. 原木栽培(自然の力を利用する方法)
クヌギやコナラなどの天然の木(原木)を使用する、伝統的な栽培方法です。収穫まで1年〜2年ほどかかりますが、香りと食感が非常に良くなります。
| 工程 | 内容 | 時期 |
|---|---|---|
| 1. 伐採・玉切り | 冬にクヌギなどの木を切り倒し、1mほどの長さに切り揃えます。 | 11月〜1月 |
| 2. 植菌(駒打ち) | 木にドリルで穴を開け、しいたけの菌を打ち込みます。 | 2月〜3月 |
| 3. 仮伏せ | 菌が木に馴染むよう、日陰でシートを被せて保温・保湿します。 | 3月〜5月 |
| 4. 本伏せ | 風通しの良い林の中で、木を立てかけて菌を蔓延させます。 | 夏〜翌年 |
| 5. 発生・収穫 | 雨や気温の変化で刺激を受け、しいたけが芽吹きます。 | 春・秋 |
2. 菌床栽培(施設で安定して育てる方法)
おがくずと栄養分を固めた「菌床(きんしょう)」を使用します。室内で管理するため、3ヶ月〜半年ほどで収穫でき、年中安定して出荷が可能です。
① 培地づくりと殺菌
おがくずに米ぬかなどの栄養源と水を混ぜ、ブロック状に固めます。その後、雑菌を死滅させるために高温で殺菌します。
② 接種(せっしゅ)
冷ました菌床ブロックに、しいたけの種菌を植え付けます。
③ 培養(ばいよう)
温度と湿度が管理された部屋で、菌がブロック全体に広がるのを待ちます。茶色く変化して「熟成」するのが目安です。
④ 発生・収穫
菌床に水分を与えたり、振動を与えたりして発生を促します。
- 芽出し: 小さな芽が出てきます。
- 収穫: 傘が5〜8分目くらいまで開いたタイミングで、根元からハサミや手で丁寧に収穫します。
収穫のポイント
- タイミング: 傘の裏側の膜が切れ、ひだが見え始めた頃が最も肉厚で美味しい時期です。
- 保存: 収穫後は水洗いをせず、ひだを上にして冷蔵庫に入れると鮮度が保てます。
無農薬で育てる場合は、特に「風通し」と「湿度管理」が品質を左右する鍵となります。